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この本には憧れが詰まっている。
渡辺 有子さんは、シンプルに素材の料理を活かしたレシピを得意とする料理家。
その私生活は文字通り、すっきりとしていて、ていねい。
ぱらぱらとページをめくって写真を眺めているだけでも癒される。
こんにちは、「夢と読書 一期一会BOOKS」の萌菜花です。
本日ご紹介する本は『すっきり、ていねいに暮らすこと』です。
料理家である渡辺 有子さんのライフスタイルにスポットを当てた一冊です。
単行本は2014年に、文庫版は2017年に発行されていますが、今見てもシンプルで整っており、なおかつおしゃれなご自宅の写真にうっとりとしてしまいます。書いてある内容も古さを感じません。
どんな本?
シンプルで素材の味を活かした料理のレシピが人気の渡辺 有子さん。
そのライフスタイルも、料理同様洗練されています。
普段どういった考えで、どのようにして「すっきり、ていねいな暮らし」を守っているのか?
渡辺さんの「暮らし」についての想いがたっぷり詰まった一冊です。
写真を見るだけでも癒されますし、レシピもついていますので、お得感があります……!
本と著者について
すっきり、ていねいに暮らすこと
著者:渡辺 有子
定価:740円+税
2017年8月15日 第1版第1刷発行
(株式会社PHP研究所)
渡辺 有子(わたなべ ゆうこ)
料理家。シンプルでやさしい、素材の味を生かした料理が人気。また、器やインテリア、着こなしなど、ライフスタイルにも注目が集まっている。
著書に『衣・食・住 おとなの備え』、『春夏秋冬、ストウブの料理』、『作りたい、食べたい、12ヶ月のシンプルレシピ』などがある。
読んでみてどうだった?
1 癒される!
ストレートにいうと、この一言。この一言に尽きます。
わたしは個人的にシンプルなライフスタイルに憧れを持っていて、いろいろな人の暮らしの本やVlogを見るのが大好きなのですが、この本もドンピシャでした……!
まず表紙の両手でマグカップを持っている写真(中身はお白湯かな?)に惹かれて、ぱらぱらとめくれば写真がたくさん!
色鮮やかな料理、色味の落ち着いたシンプルなお部屋、センスのある本棚、アンティーク家具、可愛い文房具、清潔なキッチン、大人可愛いファッション……、写真だけで思わずあまいため息をついてしまう、魅力的な写真たち。
写真のような生活を日々送っている渡辺さん、ってどんな人? 料理家? 何も知らずにわたしはこの本を読みはじめました。
――そう、最初は写真たちに惹かれて。
現実のわたしの生活は、この写真にはほど遠く、値段で妥協して買ったものや、両親に買ってもらった家具、きれいとは言えないキッチン、料理も苦手。ま、真逆過ぎる。どうすればこんな生活が送れるのだろう?
その答えは、すべてこの本の中に。
2 理想の生活は、日々の小さな積み重ねにあった
この本を読んで、わたしが特にやってみよう! と思ったのは、
①何事も溜め込まない
②調味料の容器を拭いてから戻す
③野菜くずのスープと和え物のレシピ
④観光スポットに行かない旅行
の4つでした。
「①何事も溜め込まない」は、思っていてもなかなかできないこと。
しかし、渡辺さんは日頃から、朝に掃除をし、郵便物をすぐに仕分け、テーブルの上に物を置かないようにされているそうです。
わたしは学生の頃、テスト前になると机の上の掃除からはじめていたタイプなのですが、日頃から気を付けて机の上をきれいにしていたら……さっと机を拭くだけでテスト勉強がはじめられたのかもしれません。
それは大人になった今もそうです。
日頃から気をつけて片づけをしていれば……大掃除することはありませんし、嫌だなぁと億劫になることもありません。
改めて思い知らされました。
「②調味料の容器を拭いてから戻す」も、ちょっとしたことですが、していなかったこと。
これだけで冷蔵庫の中の汚れはかなり変わってきます。
さらに、渡辺さんは洗い物や掃除を合間にしながら料理を同時に何品も作っているそうで、頭が上がりません。
そこまでの手際の良さはすぐに身につくわけではないと思うので、せめて調味料の容器を拭いてから戻すことは心がけようと思ったのでした。
「③レシピ」は、料理家の渡辺さんならでは。材料も多くなく、料理が苦手なわたしでも作れそうなレシピで、思わずノートに書き留めました。
特に驚いたのがスープのレシピ。
塩で野菜の旨味を引き出し、じっくり煮ることで完結するのですが、えっ、コンソメは不要なの? 調味料は塩とこしょうだけ……!?
野菜を小さく刻む手間と、ローリエを入手する必要はあるけれど、残った野菜を蒸して煮るだけでできちゃう。
ちょっと信じられない(ごめんなさい)ので、これは後日作ってみたいと思います。
本のレシピを実際に作ってみるのも、読書から広がる楽しみのひとつ。
「④観光スポットに行かない旅行」も、わたしにはとても新鮮に思えました。
行き慣れた場所ならまだしも、観光スポットに行かない旅行は、今までほとんど経験したことがありません。
渡辺さんはなぜ行かないかというと、「その土地にいることだけで十分」との理由から。
では旅行先で何をされているかというと、「その土地で食べられているものを食べる」、という、これもまたシンプルなこと。
その土地の食べ物をたどるだけで、自然と出会いもあるそうです。
こんな大人な旅行、憧れます……!
3 すっきり、ていねいに暮らすには
すっきりとした空間で過ごすには、ものの数をある程度少なくする必要があります。
ものをたくさん持っていても、それが上手に整頓された状態が保てるのであれば、それは「身の丈に合っている」のだと思います。
ただ、渡辺さんの場合は、「ただ散らかっているだけに見えてしまいそう」という理由から、シンプルな暮らしに落ち着いたそうです。
ていねいに暮らすには、ものを雑に扱わない、日々手入れをしてものを長く大事にする、季節感を味わう、空気を入れ替える、こまめに掃除をする……などなど、心がけることがたくさんありそうです。
写真や文章で見るに、わたしからすれば渡辺さんは完璧じゃん、と思ったのですが、
といっても、じつは朝の時間にはまだまだ課題だらけ。もっともっと早く起きて一日の中で朝を一番充実した時間にしたいな、と思うのです。
と、渡辺さんは語られていました。
渡辺さんすらそんなふうだったら、わたしなんて改善の余地しかない。
それはつまり、これからもっと良くしていけるということ。
この本の単行本は2014年に発行されているので、今の渡辺さんの生活は、もっと素敵になっているかもしれませんね。
まとめ
とにもかくにもまずはものを減らしてお気に入りだけの空間を作ることだな、と思わずにはいられない一冊でした。
料理もすごく美味しそうで、参考にしたいところがたくさんありました。
少し古い本ではありますが、今読んでもちっとも色褪せません。
気になる方はぜひ、読んでみてください。
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