あなたは、ふと、誰かの手料理が恋しくなることはありませんか?
わたしは母の作るお雑煮を毎年楽しみにしています。
母は海に面した地域の出身で、母が作るお雑煮には、かまぼことほうれん草とにんじん、大根、それから牡蠣、もちろんおもちが入っています。
正直牡蠣は苦手なのだけど、お雑煮には牡蠣が入ってないと違う、うちのお雑煮じゃないとさえ思ってしまいます。
母も歳をとってきたいま、お雑煮の作り方だけは、ちゃんと聞いておきたい。
こんにちは、「夢と読書 一期一会BOOKS」の萌菜花です。
本日ご紹介する本は『彼女のこんだて帖』です。
角田光代先生といえば、かなり前に小豆島で買った『八日目の蝉』を読んだことがあり、そういうシリアスなお話を書かれるイメージがあったので、こういうテイストのお話も書ける作家さんなんだ! と、個人的に驚いた一冊です。
また、小泉今日子さんの本のなかで、角田先生のお話が出ていて、作家さん同士で集まる機会があるのだなー、と思っていた程度の認識です。
たしか、お食事会だったかな?
このお話はリレー形式になっていて、話の中でちょこっと出てきた人物が、次の主人公になっています。
そんな、とても面白い仕組みのお話でした。
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