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そして、ほめられたのを、いつまでも覚えている彼にキュンとする。
こんにちは、「夢と読書 一期一会BOOKS」の萌菜花です。
今回ご紹介する本は『キュンとしちゃだめですか?』です。
表紙のドアを抑えてくれているイラストにキュンとして、この本を手に取りました。
はじめての益田 ミリさん。一度は読んでみたい! ということで読むことにしました。
わたしのような人の他にも、
・益田 ミリさんが好き
・読みやすい本を読みたい
・キュンとしたい!
そんな方におすすめの一冊です。
本の情報と本の内容、感想を本の中の言葉を引用しながら書きたいと思います。
気になる方はぜひ、最後まで読んでください。
なお、こちらは「夢と読書(ラクマで古本屋モドキ)」にて、実際に販売中の商品になります。➡売れました
この本について
キュンとしちゃだめですか?
著者:益田 ミリ
定価:530円+税
2016年6月10日 第1刷
(文春文庫)
益田 ミリ(ますだ みり)
1969年大阪府生まれ。イラストレーター。
著書に『泣き虫チエ子さん』全4巻(集英社)、『続・僕の姉ちゃん』(マガジンハウス)、『ふつうなわたしのゆるゆる生活』(文春文庫)などがある。
絵本『はやくはやくっていわないで』(ミシマ社)で産経児童出版文化賞を受賞。漫画『すーちゃん』シリーズ(幻冬舎)が2013年に映画化された。
どんな本?
シンプルでほっこりするイラストで、対男性に対する定番の「キュン」からちょっとマイナーな「キュン」まで、益田 ミリさんの妄想を交えたエッセイには、たくさんの「キュン」が詰まっています。
あるときはサラリーマンに、あるときは街中で、あのセリフで、そのリアクションで、さりげないことで「キュン」とする。
「キュン」とはいったいなんなのか?
文庫版には描き下ろしのお話も収録されています。
どこが良かった?
①色々な「キュン」が楽しめる
まず表紙。
前の人がドアを押さえててくれただけで……
キュンとする! 確かに!!
と、思った瞬間にこの本を手にとっていました。
(キュンは優しい成分でできている)
という益田さんの言葉に確かに……! と思いました。
本編では表紙で言われていた優しい成分だけでなく、ちょっと恥じらいを持っているところとか、仕事ができる人とか、団体の男子とか、ギャップとか、素直さとか、かわいさとか、とにかく色々な要素の「キュン」が詰まっています!
「キュン」は萌えにも繋がる感情だと思うのですが、確かにキュンとする! と思うところもあれば、いやわたしはそれにはキュンとしないな……と思うところもあり、ゆるく楽しく読むことができました。
女性向けではありますが、こんなところにキュンとする人もいるのか……と思うこともできるので、男性が読むのもアリだと思います。むしろ読んだ方は感想を教えてほしいです。
ちなみにわたしが益田さんに共感した「キュン」を一覧にすると、
・ドアやエレベーターを押さえていてくれる人
・ピンバッジをおしゃれに使いこなしている中高年の人
・韓流かふぇのイケメンのスタッフ
・修学旅行の男子
・無印で荷物を運んでくれたお兄さん
・常連さんの煙草の銘柄を覚えていて淡々と働くコンビニの男子
・ほめられたことが嬉しくて覚えている人
・「気をつけて」とさりげなく言ってくれる人
・マジメな青年の、意外な字の汚さ
・携帯を袖で拭いて返してくれた男性
・折りたたみ傘を雑に畳んでいる人
……などがありました。書ききれませんでした!
書ききれないくらい多くの共感する「キュン」が詰まっていますので、ぜひみなさんも読んで共感してみてください。
②益田 ミリさんのイラストにいやされる
益田さんの本を読んだのははじめてなのですが、イラストが多めなのかな? と思っていたら、絶妙なバランスでイラストと文章があって、とても読みやすかったです。
イラストはとてもシンプルで無駄がないのですが、絶妙な表情や動作が伝わってイメージがしやすく、「キュン」としやすかったです。
巻末には文庫版の描き下ろしがありますので、読むなら文庫版をおすすめします。
描き下ろしのお話は、益田さんが編集さん(女性)とデザイナーさん(男性)とフルーツサンドやパフェなどが食べられるお店に行ってキュンとするお話なのですが、まず男性が甘いものを食べている姿にキュンとしますよね。
わたしの場合はこの場合、甘いものを食べている男性なら誰でもいいわけでなく、食べなそうな男性が実は甘いものを食べている、というギャップにキュンとします。え~食べるんだ~!? という驚き。美味しかったときの反応がさりげなくあるとなおよい。
わたしは益田さんほど深くその裏側や未来などを妄想しませんが、十分語り合えそうだな……と思いました。他の益田さんの本も読んでみたいです。
③エッセイなので読みやすい
作者さんの日常がうかがい知れるエッセイが大好きなのですが、この本は「キュン」に特化したエッセイです。
確かに、普段気にしていなかったけれど、世の中にはたくさんのキュンで溢れているのだなぁと、日常に違う視点を持って過ごせるなと思いました。
これだけ色々な「キュン」がたくさんあって、一冊の本になるってすごい。
エッセイは一話一話が短く、少しずつ読むことができるので、あまり本を読まない人にもおすすめです。
益田さんのゆるくてシンプルな線で描かれたイラストもあるので、場面が想像しやすくてさらに読みやすくなっています。一気に読む時間がなくても、キリのよいところでやめられるので良いですね。
時間をかけてゆっくり読むことができるので、イラストをしばらく眺めたり、文章に共感したり、いろいろ楽しんでみてください。
まとめ
益田 ミリさんの本はよくInstagramで紹介されているので、とても気になっていました。
シンプルな線で描かれたイラストはシンプルながらほっこりする、どこか懐かしい感じで、内容は共感の嵐。
ファンの多い理由がわかりました!
男性の方にも読んでいただきたいな、と書きましたが、そう思ったのには理由があります。
それは、男性と女性の思う「キュン」が違うこと。
作中で、とある男性が、
「ああ、男が車の運転のとき、バックで振り返る仕草でしょ? 女の人はあれにキュンとするんですよね」
と言われていたシーンがあります。たしかに、助手席に座っているとキュンとします。
しかし、益田さんはその上を行き、「そう思っている男性にキュン」としていたのでした。
なるほどね、確かにね、そう思い込んでいる人はかわいいかもしれない。
無邪気であればあるほど。「これがかっこいいんだろ」と見せつけてくるタイプは違うけど……。
と、そのページだけでもたくさん考え込んでしまいました。
気になる方はぜひ読んでみてください。