こんにちは、「夢と読書 一期一会BOOKS」の萌菜花です。
今回ご紹介する本は「杏のふむふむ」です。
杏さんが好きな人はもちろん、読書好きの方、歴史が好き方にも読んでほしい一冊です。
本の情報と本の内容、感想を本の中の言葉を引用しながら書きたいと思います。
気になる方はぜひ、最後まで読んでください。
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この本について
杏のふむふむ
著者:杏
定価:600円+税
2015年1月10日 第1刷発行
(PHP研究所)
杏(あん)
モデル・女優・歌手。
1986年生まれ、東京出身。
2005年より海外のファッションショーで活躍し、2006年には「世界が尊敬する日本人100人」に選ばれる。
2007年に女優の活動をはじめ、2013年にはNHK連続テレビ小説「ごちそうさん」、2014年にはドラマ「花咲舞が黙ってない」の主演など、存在感を示している。
また、2010年からミュージシャンとしても活動している。
どんな本?
モデルや女優、ミュージシャンとして活動している杏さんのはじめての著書。
「出会い」をテーマに書かれた26篇のエッセイに加え、後日談・文庫版あとがきの書下ろしが加わっている。解説は村上春樹さん。
杏さんのプライベートな一面や、モデルとして海外で活躍されていた話、本を紹介するラジオ番組の話など、さまざまな「出会い」が記されており、杏さんの丁寧な手書きの文字と、かわいらしいイラストにほっこりとする1冊です。
読んでみてどうだった?
杏さんのことを身近に感じられる
杏さんといえば、女優で、モデルで、読書家で、背が高くて、料理も上手で、かっこいい。そんなイメージがあるかと思います。
わたしがこの本を手に取ったのは、最近YouTubeに親子で出られていたことや、フランスに拠点を移されたことが話題になっていたからで、かといってファンなのかといえばそうでなく、TVで見る芸能人、というざっくりとしたイメージしかありませんでした。
だから最初に、クラス替えの話を持ってきたのは大正解。
正確に言えば担任の「エンドウマメ先生」の話なのですが、杏さんもクラス替えの時のあの世界が変わる感じを体感されていたんだ! と、最初のお話で一気に親近感が沸きました。
その後の話は一般人では想像しかできない話も多かったですが、リトルリーグに入っていたことや、とても努力家な一面など、知らなかった杏さんのことをたくさん知ることができました。
本の中の本が新たな本を呼ぶ
杏さんは本を紹介するラジオ「BOOK BAR」に出演されているほどの読書好き。このエッセイの中には21冊もの本が出てきます。
全てではないですが、何冊かは読みたいなと思ったのでメモしておきました。
いつか見つけられたら読みたいと思います。
このように、読書をしているとその本の中に本が出て来て、わーこの本も読みたい! と、思うことが多々あります。まさに「本の中の本が新たな本を呼ぶ」現象。
このエッセイの中でこんなにたくさん本の話が出てくるとは思っていなかったので、新たな「出会い」の予感を感じました。
読書をしていると、次々に読みたい本が増えて、本当に楽しいです。
歴史にも興味がわく
杏さんは2009年の流行語大賞トップテンに入った「歴女」の受賞を代表でされたほど、歴史が大好き。それはおじいちゃんの影響でもあり、友達から借りた「風光る」にどっぷりハマったことにもありました。
お仕事で全国に行き、合間の時間で史跡をたどる。
そんな一面も、わたしははじめて知りました。
本当に好きな人が好きなことについて話しているのを聞くと、なんだか興味がわきませんか?
わたしは今まであまり「歴史小説」のジャンルには手を出していなかったのですが、読んでみたい、と思うようになりました。
それくらいに、杏さんのエッセイは魅力的でした。
まとめ
この本はエッセイですので、1話1話が短く、読みやすい内容になっています。
ですので、一気読みせず少しずつ読みたい人にもおすすめです。
紹介しきれていませんが、ミュージカル「ファントム」に出演された際のストイックな役づくりの話や、国によって文化や性格の違うモデルのお仕事のお話、陶芸のお話など、杏さんにしか書けない面白いお話がたっぷり詰まっていますので、興味のある方はせひ読んでみてください。