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こんにちは。
「夢と読書 一期一会BOOKS」の萌菜花です。
今回わたしが読んだ本は『伊藤まさこの雑食よみ 日々、読書好日。』です。
わたしが大人になってから読書を再度好きになるきっかけとなった本が、『伊藤まさこの雑食よみ 日々、是、一冊。』という本です。
この本は、伊藤まさこさんが日々読んでいる本を一冊にまとめているのですが、そのジャンルの広さにびっくりし、読書欲が沸いてきました。
今回の本は、その続刊。
恥ずかしながら出ていることを知らず、10年の時を経てこの本の存在を知ったのでした。
とはいえ、本はいつ読んだっていいのです。
今回はこの『雑食よみ』の魅力をたくさん語っていきたいと思います!
あらすじ
料理や雑貨、暮らしのスタイリスト伊藤まさこさんは、読書も大好き。
休憩時間や朝のひととき、眠れない夜、喫茶店のなか、立ち寄った古本屋さん、冷たく寒い雪の日――生活を彩るひとつに、読書があります。
読んでいる本は様々で、料理の本、デザインの本、絵本、旅の本、歴史小説、漫画……まさに『雑食よみ』。
読めばきっと本が読みたくなるし、世の中にはまだまだ知らない本がたくさんあるのだと気づかされる。
普段から読書をする人も、読書初心者さんにも読んでほしい一冊。
本と著者について
伊藤まさこの雑食よみ 日々、読書好日。
定価:1,500円+税
2013年10月18日 初版第1刷発行
(株式会社 KADOKAWA)
伊藤 まさこ(いとう まさこ)
1970年、神奈川県横浜市生まれ。
文化服装学院でデザインと洋裁を学び、料理や雑貨、暮らしまわりのスタイリストに。
料理本や雑誌などで活躍するほか、様々な本を執筆している。
著書に『伊藤まさこの台所道具』、『伊藤まさこの食材えらび』、『本日晴天 お片付け』、『軽井沢週末だより』など多数。
感想
1 知らない本に必ず出合える!
この本を読むと、伊藤まさこさんが読む本のジャンルの広さに驚くとともに、一冊は知らない本が見つかるはずです。
わたしが普段読むのは文庫本が多く、学生時代にライトノベルを読んでいたことから、大人になったいまは大人の女性向けのライトノベルともいえる『ライト文芸』を好む傾向にあります。
読書をしていると、どうしても読む本のジャンルが偏りませんか?
好きなジャンルだけでも無限に新しい本は出るので、それはそれで楽しめると思いますが、マンネリ化しているな、と気づいたときに、『本が出ている本』を読むことをおすすめします。
この『雑食よみ』では、伊藤まさこさんが日々読んでいる本が紹介されています。
ジャンルは様々で、絵本やデザインの本、料理の本、時代小説、豆本、雑誌、旅行の本など。
どれも読んだことのない本ばかりでとても新鮮で、読んでみたいと思うものがいっぱいありました。
本を読んでいるのに本が読みたくなって、自然と読書欲が沸いてきます。
無理にこの本でなくても、物語の中に本が出てきたり、本を紹介している本や雑誌はたくさんあります。
本屋さんや古本屋さん、図書館などに直接探しに行ったり、新刊の情報を見るのもいいですが、誰かの好きな本を読むというのも楽しいですよ。
2 大人だって絵本を読んでいい!
絵本や児童文学は子どもが読むもの、と思い込んでいませんか?
絵本や児童文学は、大人になって読み返すと、子どもの頃には気づかなかった発見があります。
親になって自分の子どもと楽しむ、という新たな楽しみ方もあります。
いまは絵本の専門店もあるくらいですから、大人になっても絵本を読んでいいんです。
近年、グッズがさらに多く展開されているのがミッフィー!
子どもはもちろん大人にも愛されていますか、元は絵本です。
日本では「うさこちゃん」と訳されているこのシリーズの生まれは、なんと1955年。
わたしもさくさんグッズを持っていますが、シンプルだけどかわいくて、まったく古さを感じません。
さらに『雑食よみ』では、ムーミンシリーズや写真絵本も紹介されています。
確かに、大人になると離れてしまうジャンルだけれど、実はわたし、それらをちゃんと読んだことがありません。
伊藤まさこさんが楽しそうにそれらを語っておられて、わたしもちゃんと読んでみたい! と思いました。
また、娘さんと一緒に本を楽しんでいるのもすごく素敵で憧れます。
家で触れた絵本の数は少ないですが、幼稚園や小学校の図書室で読書の楽しさを知り、たくさんの本を読むようになりました。
当時は『14ひきのシリーズ』や、『わかったさん・こまったさんシリーズ』、『怪談レストランシリーズ』などが好きで何度も借りていました。
特に『怪談レストランシリーズ』はすごく怖かった記憶があって、大人になったいま読んでも怖いのか、いつか検証してみたいなと思っています。
ミッフィーちゃんのグッズもたくさん持っているのに、実は読んだことがありません。
わたしのような方も少なくないと思いますが、それはもったいない!
なぜなら、ミッフィーちゃんは時代によって絵が異なります。
刊行された順に読んでいくと、どの絵がいつのものかを知ることができ、きっともっとミッフィーちゃんのことが好きになれるでしょう。
ちなみにムーミンシリーズも読んだことがないので、機会があれば読んでみたいと思います。
また、絵本と言っても種類はいろいろあり、そのうちのひとつが『写真絵本』です。
わたしは以前水族館で『コウテイペンギンのしあわせ』という写真絵本を買ったことがあります。
そのためか、『写真絵本』と聞くとかわいい動物などの写真に文章が書かれているのを連想してしまいますが、伊藤まさこさんが紹介されている本はそうではありませんでした。
いくつか挙げられていたなかでわたしが気になったのは、『アレクセイと泉のはなし』。
これはチェルノブイリ原発から180キロ離れた村が被爆し、それでも村に伝わる聖なる泉を希望に生きている人が写真に写されているのだそうです。
そういった難しいテーマを扱う写真絵本もあるのだな、とすごく興味が沸きました。
大人になっても絵本は楽しむことができます。
読まないなんてもったいない!
3 旅に出たくなる・本屋さんに行きたくなる!
伊藤まさこさんは、お仕事柄全国に行かれます。
その様子を見ていると、本屋さんは全国にあるのだなと気づきます。
この本のなかで伊藤まさこさんが行かれているのが、神奈川、神保町、京都、代官山、松本など。
わたしは本屋さんの棚にずらっと整列している本の背を眺めるのが大好きなのですが、この本は表紙からして良い眺めの本棚がたくさんありました。
いつもは地元の本屋さんでしか本を買うことがないですが、旅行に行って時間が余ったら、ふらっと本屋さんに立ち寄りたいなと思いました。
むしろ本屋さんだけをめぐるのも楽しいかも!
前回読んだ『森崎書店の日々』に続き、こちらの本でも神保町が出てきます。
これはもう呼ばれている……!?
本好きならいつかは絶対に行きたい神保町。
機会があれば絶対に行きたいです!
まとめ
本の魅力がたっぷり詰まった『雑食よみ 日々、読書好日。』。
日常に溶け込む読書の楽しさと、小説以外にも面白い本がたくさんあるのだと気づかせてくれる一冊です。
気になった方はぜひ読んでみてください。
いつもであれば「夢と読書(ラクマで古本屋モドキ)」でも発売しますが、まだ手元に置いておきたいので販売していません。